Aroma of Australia  
精油選びの豆知識



● 精油の保存方法 

冷蔵庫の中など温度変化の少ない冷暗所に保管してください。開封すると酸化が進んでしまいますので、なるべく6ヶ月以内にお使いください。
※ ただし、ブルーサイプレスは冷蔵庫の中で保存するとグアイオールが結晶化しますので室温で保存してください。寒冷地など室温が冷蔵庫以下の場合は、新聞紙とタオルなどで包んで防寒してあげてください。春・秋の心地よいくらいの温度のところが理想です。もし、ブルーサイプレスオイルの中に粗塩のような結晶が見られたら、手のひらでゆっくり温めると落ち着きます。品質には影響しません。


 精油を年度ごとに販売 

植物はその年の気候によって出来具合が変わるので、その植物から抽出される精油にも微妙な成分の変化がでることとなります。また、時間の経過とともに熟成されて香気成分が微妙に変化します。精油もワインと同じように生産年度を選んで購入できるようにすることで、皆様に年度による香りの違いを感じていただけると思っています。香料産業界では、例えばラベンダーは、新しい青臭さの残るものよりも熟成されたほうが良いと言う説もあるなど、香りの違いを理解して使い分けをします。ぜひ年度ごとの出来具合や、時間の経過による香りの違いをお楽しみください。


 精油の品質保持期限 

精油は、適切にガス充填し温度管理を徹底した環境下においては、生産から3年間から5年間はその品質を保持できるのが一般的です。ただし、充填後も微量ながら揮発していく物質がありますので、年数が経つと揮発性の高い成分が僅かながら失われ、少しマイルドに感じられることもあると思います。香水などはこの特徴も踏まえて調香されますので、一概に新鮮なものが良い悪いとは言えずそこが面白い点でもあります。
 Aroma of Australiaは、生産者が精油を生産した年月を確実に把握していますので、品質保持期限も蒸留された時を基準としています。ガス充填後、皆様に配送するまで保冷庫内で管理しています。蛍光灯やクーラー入切の温度変化の影響を受ける店頭販売はせず、直販のみで販売にこだわっています。精油はワインと同じように、管理によっても品質が変化します。生産してからどのくらいの時間が経っているのかを明記することは大切だと考えています。


 精油を安全に使う 

安全のために同じ精油は2週間以上続けて大量に使用しないようにと言われています。希釈しても継続して使用すれば、代謝されずに体内に蓄積される成分も出てくると考えられます。また、精油は経皮吸収されますので原液をそのまま使えば作用が強すぎます。酸化したオイルは皮膚炎などの原因になる可能性があります。ディフューザーなどで長時間にわたって大量に香りを拡散させると頭痛や体調不良の原因ともなりえます。猫などペットを飼われてるかたは動物の健康を害してしまうことのないように注意が必要です。自然のものだから安全という広告イメージに流されず限度を考えて、嗅覚も休ませてあげながら使用することが大切です。海外では医療に精油を使用していると言われることもありますが、EUの法律でも、アロマテラピーのオイルはコスメティックのカテゴリーに分類されています。日本と同じような状況だと考えていいと思います。


 オーガニック表示について  

オーガニックの表示をしたい場合は、認証団体の調査を受け、認定証を発行してもらわなければなりません。そのための費用はかなりかかるのですが、お金さえ払えば簡単に認定証を発行してくれるような機関もあるので、マークがあれば安全という確証はありません。小規模の生産者の場合、認証に多額の費用はかけられませんが、認証団体の基準以上の徹底した無農薬栽培を実践している方もいらっしゃいます。Aroma of Australia は、そんな生産者を探し出して応援していきたいと考えています。


 ティーツリーオイルの抗菌力の成分 

ティーツリーオイルの抗菌力のもとといわれる成分は、テルピネン−4−オールですが、その抗菌力は単体成分のだけで発揮さるものではなく、その他の微量な成分との相乗効果から生み出されます。例えば、1,8シネオールは刺激成分ですが、浸透を促すために必要な成分です。テルピネン-4-オールは、35%以上あれば、それ以上でも抗菌力に差がないことは確認されています。濃度が高ければいいと言うわけではないのです。ある特定の化学物質の数値を上げるために二度蒸留や精製をした精油もあるようですが、微量の有効成分が消えてしまったり、香りが変化したりするので問題です。Aroma of Australiaの精油は、混ぜ物、二度蒸留、精製、複数産地のブレンドなど一切ない100%ピュアなオイルです。

 

<<<<  ティーツリーオイルの効果的な使い方は >>>>

精油は高濃度ほど効果が高いというわけではありません。25%に希釈したティーツリーオイルと100%のティーツリーオイルの真菌に対するパワーは同じという研究結果が出ています。また、ティーツリーの抗菌成分は、油やワックスで希釈するよりも、水やジェルで希釈した方が力を発揮することもわかっています。夏は高温多湿になるオーストラリアの沼地という過酷な環境に自生してきたことと関係していると考えられています。水で濡らした綿棒に1〜2滴落としてトントンとつけて使えば手軽で効果的です。

 

 レモンティーツリーはマヌカの仲間 

レモンティーツリーは蜂蜜で有名なマヌカの仲間です。学名は(Leptospermum Petersonii)です。古くから、葉から抽出した成分が天然由来の食品添加物として、ヨーグルトやキャンディー、レモネード等の着香や保存料に使用されてきました。経口毒性が殆どなくキッチン周りでも安心して使えます。消臭効果も高く、大腸菌、黄色ブドウ球菌などに対しては、ティーツリーオイルよりも力を発揮するというデータがニュージーランドの研究機関で出ているほどです。
 

 ニュージーランドの真正ラベンダー

Aroma of Australiaで扱っている真正ラベンダー精油は、はLavandula angustifoliaのAvis hillという品種から採取したもので安全性の高さで人気があります。高い酢酸リナリル値と低いリナロール値が特長です。(リナロールはメリットもたくさんありますが、EUのアレルゲンリストに挙げられています。)真正ラベンダーは雑草や霜に弱いので、農園では、夏の草取りから夜中の霜取り車の走行など大変な手をかけて生産しています。その香りはカンファー値が高いラバンジジンのような刺激はなく、実に心地よく優しいものです。安全性の高い精油として、レモンティーツリー と同じように日々の生活の中で気持ちよくお使いいただけます。

<<<< レモンティーツリーオイルとラベンダーオイルの活用法 >>>>

重曹に対して約1%量のレモンティーツリーオイルを振り混ぜながら空き瓶に入れて台所に置いておくと、消臭、シンクの掃除などに重宝します。魚をさばいたまな板や魚を焼いたグリル皿に振りかけて洗うと臭いがとれますし、生ゴミにバラバラと撒けば悪臭を防げます。アルカリ性の重曹が酸性臭を抑えてくれ、レモンティーツリーの良い香りが広がります。

<食洗機に>

食洗機液体洗剤に2〜3滴落とすだけでOKです。漂白や除菌をしたいときは食洗器に酸素系漂白剤とレモンティーツリー オイル2〜3滴を投入して洗います。ちなみに、食洗器に使用する精油は、引火点が低いものは避け、経口毒性のない安全なものを選びましょう。Aroma of AustraliaのレモンティーツリーオイルとNZ真正ラベンダーオイルはお勧めです。

<ルームフレグランスに>

レモンティーツリーオイルは、香り立ちが良いのでお部屋に置くと爽やかな香りが一気に広がります。植物性エタノールと精油を10:1で混ぜ、ガラスボトルに入れてリードを刺すだけでOKです。香りの強さはリードの本数で調節できます。香りが弱くなってきたら、リードの本数を増やすなど調節します。50mlの植物性エタノールで1週間ほど香りを楽しめます。

<お洗濯に>

洗濯の1回目のすすぎ水10?に対し約 2 滴落とすと、洗濯機からさわやかなレモンの香りを楽しめます。合成樹脂の部分に原液がつかないように気をつけてください。ドラム式の場合は、洗剤投入口に原液を注ぐとプラスチックにダメージを与えてしまいますので、広口瓶などに無水エタノールを少々入れて、精油を3滴〜5滴ほど入れたら振り混ぜ、そこに水を入れて再びよく振った後に、柔軟剤のポケットに入れてみてもよいでしょう。もっと手軽にというときは、香りを残らせたいタオルに精油を少し染み込ませ、ほかの洗濯物と一緒に洗濯機へ入れて通常通りに洗うだけでもOKです。ただし精油の原液は生地を痛めることもあるのでその点はご注意ください。引火点が低いスイートオレンジ、ユーカリ類などは、大量に使うと乾燥機に掛けたときの引火の危険があるので濃すぎないようにご使用ください。

<マスク> のど飴のような爽やかで甘味も感じられる香りは、マスクにつける精油として一番のお勧めです。紙マスクのヒダを一旦伸ばし、鼻と唇の間あたりの顔面に直接触れないヒダの内側に1滴だけ精油を落とすのがポイントです。

<アロマペンダント> ペンダントのボトルに1〜2滴を落として胸にかけていると、精油が体温で暖まり程よい距離から香りが届きます。

<入浴> 湯船にほんの少しの精油を落とすと手軽に芳香浴を楽しめます。お風呂の中で気持ちよく10分、20分くらい行うのがお勧めです。

 

 ブルーサイプレスの青い色 

ブルーサイプレスオイルは、Callitris intratropicaの幹のチップと樹皮から、48時間という長い時間をかけて蒸留され、その過程で生まれたカマズレンとガイアズレンで青い色をしています。この蒸留法はオーストラリアで特許を取得しています。ちなみに「サイプレスオイル」とは植物も抽出部位も異なる精油で香気成分も用途も異なります。
 

「KAKADU BULE」

ブルーサイプレスは、シドニーオリンピックの香りとして紹介されたことから、荒稼ぎで偽物を製造する者が現れ、生産者コリンズ一家は長く苦しい裁判を戦いました。結果、勝訴して伐採と管理の権利を手にするとともに州政府から世界唯一のブルーサイプレス生産者として認められました。しかし、未だに合成や着色したものが流通しているとも聞きます。本物のブルーサイプレスは、コリンズ氏が商標権をもつ「KAKADU BLUE」のブランド名で販売されているものだけです。

<ブルーサイプレスの蚊除けの効果>

昔から地元のアボリジニは、ブルーサイプレスを蚊よけの木と呼び、枝を燃やして伝染病を運んでくる蚊から自分の身を守っていました。2011年にドイツのKurt Kitzing GmbHの実験の結果によると、ディート(N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド)よりも5%ほど高い忌避効果があるようです。シトロネラより肌刺激が少なく、僅かですがグアイオールに紫外線防止効果もあるので夏に適した精油です。

 

精油生産者と消費者を繋ぐAromma of Australia ブログより

https://ameblo.jp/aroma-of-australia/

Copyright© Projects etc JP